多すぎて選べない！
健康管理システムの選定ポイントと
5つのステップ

 

この記事では、
どの健康管理システムを導入すべきか選ぶポイントと、
導入するステップをご紹介します。

健康管理システムの必要性

近年健康管理システムの市場規模は、拡大してきています。
健康管理システムが必要とされている理由として、
次の社会的な要因があります。

これらの要因によって健康管理にかかる負担が大きくなっています。

労働安全衛生法の徹底

労働安全衛生法は
「職場における労働者の安全と健康を確保」するとともに、
「快適な職場環境を形成する」目的で制定された法律です。

労働安全衛生法により、
事業者は従業員の定期健康診断を
1年に1回行うことが義務付けられています。

さらに2015年の労働安全衛生法の一部改正に伴い、
従業員数が50名を超える企業には
年1回のストレスチェックが義務化されました。

これにより、定期診断の実施後などに提出する
「定期診断結果報告書」やストレスチェック報告書といわれる
「心理的な負担の程度を把握するための検査結果等報告書」などの
報告書を労働基準監督署へ提出する必要もあります。

健康管理システムのお知らせ機能を使うことで、
定期検診やストレスチェックを漏れなく実施でき、
結果の管理も容易になります。

そして、報告書の自動作成までしてくれるサービスもあります。

労働契約法第5条

労働契約法第5条で自社が雇用する従業員に対して、
生命や身体等を危険から保護する環境を整備することが
義務付けられています。

ストレスチェックや年次有給休暇なども健康管理に含まれ、
違反した場合は罰則となる事項もあります。

健康管理システムでは健康管理が容易になることに加え、
分析機能を用いて労働環境の改善を促進できます。

コロナ禍のリモートワーク

新型コロナウイルスの流行でリモートワークが普及し、
家からでなくなったことで精神的不調や運動不足といった
悩みを抱えている人が多くなっており、
健康管理が難しくなっています。

また、ワクチン接種状況管理・PCR検査の申込み等に対応した
新システム機能があるとより便利でしょう。

クラウド型の健康管理システムには、
オンラインでの健康確認やオンライン面接、
ワクチン接種などの管理機能を備えているものもあり非常に便利です。

健康管理システムの選定ポイント

ここで、健康管理システムの選定ポイントを
次の4つのステップに分けて解説していきます。

健康管理システムを導入する際に、
重要なことは課題解決型のシステム選びをすることです。

それぞれのステップを詳しく解説します。

step1:課題を明確にする

健康管理システムには様々な機能が備わっています。
健康管理システムを導入する本来の目的は、
自社の課題を解決することです。

主な課題として次のような例が挙げられます。

事務作業の時間がかかりすぎるという課題はどの企業にもあり、
具体的にどの業務に時間がかかるのか分析しなければなりません。

時間のかかる作業として、
健康診断の予約や受験者へのリマインド連絡、
診断用の個人票の作成など様々なものがあります。

それぞれの要因に対して個別に対処していく必要があります。

様々な業務課題の中から緊急度の高い課題をリストアップしていき、
その課題をどのように解決していくかが重要になります。

また健康管理システムは、
自社だけでなく産業医にも活用してもらうことができるので
産業医と相談することも重要です。

step2:機能を選定する

業務課題を明確化させたら
それぞれの課題を解決していくために必要な機能を選定します。

例えば課題を解決するために、
以下のような機能の導入を検討します。

紙やExcelでのデータ管理に限界を感じている

紙やエクセルから簡単にデータ移行ができる機能
（ほとんどどの健康管理システムでデータ管理は簡単化できます）

報告書を作成する手間を削減したい

報告書を作成してくれる機能

より一層従業員の健康のフォローを充実させたい

データ分析機能、リスク管理機能

コロナ禍のリモートワークに対応したい

オンラインストレスチェック機能、スマホ対応機能

従業員の個人情報の管理が甘い

プライバシー保護機能

産業医との連携が難しい

面談管理機能

健康管理業務にかかる時間を削減したい

予約管理機能
自動リマインドメール機能
個人票自動作成機能など
（より詳細な課題に対応した機能を選んでください）

step3:費用対効果を計算する

必要な機能が選定出来たら、
それらの機能を導入したところで実際に効果があるのか算出しましょう。

算出方法は次の3つです。

1の健康管理システムの導入で削減できる
業務時間を明確化することが最も大切です。

ここでクラウド型の健康管理システムの導入に
必要な費用を紹介します。

健康管理システムによって、
費用は様々なので概算になりますが費用対効果の算出をする際に参考にしてください。

健康管理システム導入にかかる費用

健康管理システムにかかる費用	初期費用	月額
クラウド型	10-60万円	約830万円
オンプレミス型	50-1000円/人	30－35万/人

step4．必要な機能をもとに絞り込む

費用対効果のある機能を選定できたら
いよいよ健康管理システムを絞り込んでいきます。

ここで、健康管理システムは大まかに
次の3つのタイプに分けられることを知っておくと便利です。

タイプ	導入目的	例
1.データ管理に強い	健康業務を効率化したい	健診クラウド
2.コンディション管理に強い	日々の健康管理を徹底したい	コンケア
3.健康リスク解消まで幅広く対応	従業員のフォローまで幅広い機能が欲しい。 上の2つのタイプも包括しているシステムが欲しい。	Carely

健康管理システムのWEBサイトを見ると、
データ管理機能を協調していたり、
健康リスクに対する従業員のフォローアップを
強調していたりとどのタイプか分かります。

step3までで明確になった、
必要な機能を基に3つのタイプの中からどのタイプにしたらよいか、絞り込みましょう。

step5:健康管理システムを選定する

健康管理システムを絞り込めたら、いよいよ決定する段階です。
決め手は企業によって様々ですが、最後に確認するべき重要なポイントを見ていきましょう。

これらのポイントを確認し、最も課題を解決することができ、
費用に見合っている健康管理システムを選びましょう。

健康管理システムの機能

最後に健康管理システムの機能をまとめていきます。
健康管理システムの機能の種類を把握することで、課題を発見できます。

健康管理システムの機能は大まかに次の4つに分けられます。

この機能で健康管理業務を飛躍的に効率化できます。
オンライン対応やワクチン接種管理機能によってリモートワークをサポートできます。

産業医との連携を強化し、
予約や結果入力などの負担を削減できます。

過重労働や健康に不調をきたす可能性がある場合に警告し、
従業員のフォローアップの質を高くできます。

閲覧権限を付与し、
マスキング機能も用いることで従業員のプライバシーも確保できます。

このように健康管理システムには様々な機能があり、
それらを取捨選択していく必要があります。

まとめ

健康管理システムを選ぶ際に重要なのはどれだけ課題を解決できるかです。
費用対効果を算出し、必要な機能を選定したうえで
最も良い健康管理システムを選んでください。

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